2016.01.042016年 丙申(ひのえさる)
皆さま 新年明けましておめでとうございます。
本年も何卒宜しくお願い申し上げます。
さて、今年2016年の干支は、丙申(ひのえさる)年
申(さる)に関するお話を少々させて戴きたいと思います。
日光東照宮には、皆さまご存知の「見ざる・言わざる・聞かざる」の三猿の彫刻があります。何を「見ざる・言わざる・聞かざる」のかというと「人の非を見ず」「人の非を聞かず」「人の過ちを言わず」ということを指すそうです。何かしら「事なかれ主義」を示す言葉に使われますが、海外では同じような教えでも、「よく見て」「よく聞き」「口を慎め」というものもあるとか。
また、「申」が「去る」に通じることから災難や穢(けが)れが「去る」といった肯定的な意味もあります。京都御所の鬼門(北東の角)には、「猿が辻」といって魔物の侵入を防ぐための魔除けに猿の像が置かれています。そして、その延長線上には猿田彦神(さるたひこのかみ)を祭った幸神社(こうじんじゃ)があり、さらにその先には比叡山の日吉大社があります。日吉大社の使いは「猿」です。ちなみに日吉大社の「猿」は「神猿(まさる)」と呼びます。これは「勝つ」とか「魔が去る」という意味の「勝る」につながります。
2012年来のアベノミクスの恩恵がどこまで浸透するか、「猿」が心強い味方になることを願いながら、勝負や競争に勝つ、勝る年にしたいものですね!
本年もどうぞ宜しくお願い致します。